釣りよかさんが来た隣の港で

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84cm 6.5Kg 

やった!昨日、『乞うご期待』なんて書いときながら実のところ自信が無かったのですが、釣りよかさんたちが来た隣の港で釣れました通算2匹目のブリ。

 

普段はどうあがいても6時ぐらいにしか起きれないのですが、『遠足効果』で釣りに行く日だけは大概起きたい時間に起きることができます。体内時計侮れません。でも、今日は起きたかった時間には起きれず、少し焦ります。目指すは臼杵の板知屋港なのですが昨日の新聞の釣り欄に『ブリ続釣中!』なんていう威勢の良いコメントが載ってたので、さぞかし釣り人でごった返して、下手すると釣る場所がないかも・・・と心配したのです。

ところが、現地に着いてみるとだーれもおらず。寂しい限りです。ロンリー釣り人な僕はネットとか新聞の釣り欄でしか情報収集の術がないのですが、普通の釣り人のみなさんは新聞の釣り欄のちょっと古い情報より、もっとタイムリーでアッツ熱の釣り仲間の情報網なんかがあるんでしょうね。ポツリ。そのアッツ熱の情報では板知屋は『波静か』なのでだーれも釣り人がいないのでは。じゃあ釣れないのかな、と少し不安になります。

 

そんな感じで寂しい港でしたが、釣り場所は選び放題なので、前回釣れた場所に竿をセットしていきます。今回はブリ狙いは竿2本体制でいきました(もう1本は蒲江で折ってしまいました)。もう1本、ヒラメ・マトウダイ狙いでシーバスロッドも設置。サビキ釣り竿も含めると4本体制で臨みます。

 

アジが釣れ始める時合迄まだ間があったので、バイブレーションルアーでカマスを狙います。根がかりしないように慎重に深度を探りますが、カマスの釣果はありませんでした。

 

そのうち時合と思われる6時15分になったのですが、この前まではたくさん釣れていたアジが食ってきません。これには焦ります。こうなると、『K港にしときゃよかったかな・・・・』なんて思いますが、時間も時間なので後の祭り。小アジちゃんが釣れないことには泳がせ釣りは当然できるはずもなく。あっという間に7時に。時合がー・・・。

 

そのうち運よく堤防内で1匹マルアジが釣れましたが、そこそこの大きさで泳がせには不適切っぽいサイズ。でも後が続かない可能性もあるので、ひとまずこのマルアジに望みを託します。

 

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来てますよー、ドラグ鳴ってますよー、糸出てますよー

そのうち4.5mの磯竿(4号)がしなり、音を立てながらラインが海に繰り出されます。

 

これはもしや、と思い、試しに少しリールを巻いてみましたが、微妙な感じ。でもエソぐらい来てそうな感触だったのでそのまま巻き続けたのですが、上がってきたのは針につけた丸アジそのものでした。

 

大きいアジは馬力があるのでしょう、ラインを自力で引き出すので僕の場合『来たか!?』と勘違いしてしまうことが良くあります。

 

やっぱり泳がせには小さ10センチ程度のアジが最適だと思います。

 

そのうち、ポツポツですが小アジが釣れてくれたので付け替えをしてキャストします。

 

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こぶりなエソちゃん

大物のアタリなんてそんなにあるものではないので待つ間にバイブレーションでカマスを狙います。底付近でアタリがあったので感触を得て投げ続けたところ、釣れたのは小さなエソでした。ルアーって釣れるんだなーと再認識。大きければ持って帰ってエソみそにするところですが、小さいのでリリース。ありがとうエソちゃん。

 

残念ながら海は穏やかなままで、このまま釣れなければ場所を移動してまたカマスを狙おうと思っていたころ、不意に

 

ジジジジ!!!!!!!!!! と、

勢いよくドラグが鳴る音の後

ガチャっ と竿とリールが転がる音が聞こえました。

 

これは来たに違いないと、反応のあった竿に飛びつきます。

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来てます!来てます! 親指ハンドパワー

重いし、リールから海に向かって勢いよく糸が繰り出されますので、これは絶対なにか大きい魚に違いありません(サメも含めて)。

ブリっぽい気はしますが、経験が浅いので他の大魚との区別はつきません。

糸を出したり、巻いたりやりとりをしますが、心なしか、この前のブリよりおとなしい気がします。『ブリだったとしてもかわいいハマチみたいなのかもしれないなー』と思ってやりとりを続けますが、そのうち相手が本領を発揮しはじめ、前に釣ったブリより勢いよく糸が出て、リールの糸が無くなるんじゃないかと、あわててドラグを締めなおしたりと、短時間で勝負がつくと思いきや、予想外の展開に。

近くまで寄せてもまた走られを繰り返しつつ、少しづつ堤防に近づけます。

海面を見て見ると、前回のブリの時より潮位が低い気がします。前回はタモ入れを現場の釣り人の方にやってもらったのですが、その時4.5mのタモを最大限伸ばしても少し長さが足りずその方は腹ばいになって手を伸ばしてブリをキャッチしてくれました。

 

その時のことを思い出すに、この高さから一人でタモ入れは難しいだろうと考え、1mくらい低い堤防内側に誘導してタモ入れすることにしました。

 

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画像では捉えていませんが、水面下には白い魚体が!

やりとりに思いのほか時間がかかっているので、ハリスが気になります。16号ナイロンですが、前回は大丈夫でも『今回も』、という保証はありません。

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浮いた!

上の写真はやっとこさ海面近くまで引き上げたブリですが、まだまだ元気があり、体を波打たせて勢いよく海底に逃げこもうとします。緊迫したやりとりが続きます。

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海面に白泡を残してまた深く潜り込もうと

ようやく堤防の近くまで寄せたのであとは堤高の低い内側に誘導します。しかしまだ力があり、堤防下のオーバーハングに潜り込もうとします。これはまずい、ラインが切られてしまう!!あわてて引き戻します。

やっとこさタモが届くところまで引き寄せたら、今度はタモの栓が閉まり過ぎていて『タモの柄が伸びない』というアクシデントに。こんな時は努力が空回りしますが、幸い栓が外れて柄を延ばすことに成功。ブリを釣り上げるに至りました。釣り上げて見て、これはメーターオーバー、10Kg超えだ!と勝手に思ったんですが、結果は冒頭の写真の通りでした。でも80センチ以上が『ブリ』というのが基準のようですから、ついに念願のブリです。

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女の恋愛は『上書き保存』 『男の恋愛は名前を付けて保存』とは言い得て妙

大物を仕留めたら『俺がとったど!』と誇示したがるのは男の性なんでしょうか、僕も例外ではなく、また、前みたいな写真を撮ってもらいました。

 

釣り上げたブリはまた実家に持って帰って父にさばいてもらいもらい、実家と妹におすそ分けし、残りは先日マグロを頂いた保戸島出身の方にお礼として持参しました。残ったのが1/4なのはちょっと寂しいかたったかなと思ったのですが、もちろん『また釣るから今回は少しだけで良い』なんて皮算用しています。

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7号道糸に16号のハリス 糸はレグロンインターナショナルナイロン一択

今回ブリを釣り上げた仕掛けに使ったのはハリスに頂き物の16号ナイロン、と道糸用に買った7号ナイロンです。今までスピニングリール用に色々ナイロンの糸を買いましたが、僕の中で一押しはレグロンインターナショナルのナイロンです。

この糸の何が良いかというと、『しなやかで滑りが良くライントラブルが少ない』というところに尽きます。

また、今回ブリを釣ることができた泳がせ釣りは一昨年くらいから始めました。これまでなかなか釣果を出すことができませんでしたが、この釣り方を知ったのはたぶんYou Tubeの釣りよかさんの動画ではないでしょうか、ドラグを緩めておいて糸が繰り出される音でアタリを知るやり方も釣りよかさんのマネです。

最初は『アジは無数にいるのに泳がせたアジだけにそんなに都合よく大物が食いつくもんかなー、宝くじレベルの話やな・・・・』と信じられませんでしたが、過酷な自然界では弱肉強食の摂理が厳然と存在して、糸をつけられて体の自由を奪われた小アジは大物の餌食になりやすいということなのでしょう。人間界においてはこうはあって欲しくないものです。

またブリを釣ることができて本当にうれしいです。このような喜びを与えてくれた海に感謝の気持ちでいっぱいです。