<釣り中毒>
今日は平日休みでした。これはもう釣りに行くしかありません。いつものように臼杵の漁港へ。平日なのでさすがに先行者は一人。仕掛けをセットして、その後カマスなんか釣ろうとルアー投げますが、アタリなし。時合迄まだ時間があるので漁港をプラプラしていると、はるばる広島から釣りに来県という方と釣りトークになりました。普段は船でジギングらしいのですが、今日はやっと正月休みがとれたとのことでアジングに見えたそうです。お互いの健闘を祈って別れ、僕はアジの確保に堤防に戻ります。
最近、アジの地合いに入るのが遅く、今日も6時半過ぎてやっと時合となりました。でもブリが釣れるのは8時前後なので時合を逃さなければアジの確保はそれほど困難ではありません。サビキ釣りですから。
今日は釣り人がほとんどいないので少し竿と竿の間隔をあけて仕掛けを投入しました。
しかし、なかなかアタリはありません。今の状況と比べると9月~10月ぐらいの魚の食い気はものすごいものがありました。それこそ頻繁にアタリがありましたから。
今の時期は釣りに行ってアタリが1回あるか無いかという状況。エソみそも無くなったのでエソも釣れてほしいんですが、エソのあたりすらありません。
<いきなりポルターガイスト現象!!!>
今日もダメか、やれやれと思っていたところ、4.5mの磯竿がガタガタガタ震えだしたかと思うと、竿に取りつく間もなく勢いよく海中に飛んでいきました。
『な、なにやってんだ俺・・・・』
竿が異常な振動をしているのに気づいてから、駆け寄ろうとするまで空白の時間があったような気がします。どうしてすぐに飛びつけなかったのか、と悔やんでもどうしようもありません。
ふいに大物が針にかかって竿ごと海に引きずり込んだのです。アタリが閑散としている冬だと油断してました。
あわわ、どうしよう、竿はどんどん堤防から離れていきましたが、途中で止まり、竿尻を宙に向け、まるで映画『犬神家の一族』の有名なワンシーンのような状態に。
竿の位置がわかれば、なんとかなるかもしれない、もしかすると竿と一緒にブリも回収できるかも!という希望が生まれます。
<さる折しも漁港から漁船が出航>
ちょうどその時、漁船のエンジン音が聞こえたので、助けを求めて漁船に駆け寄ります。『そこのお方、どうかお待ちください、お助けくださいまし、竿が海に落ちましてございます!』哀願もむなしく、私の声は漁船の元気なエンジン音にかき消されたのでありました。
<竿がにゃーい!・・・・でも!!>
ため息をついて竿が立っているところに戻ってきたのですが、あれ!?竿が見当たらない。どこを探しても竿がありません。どうやら竿の中に貯めていた空気が全部抜けて海中に没してしまったようです。リールは安い3000円(でもこれで初ブリを釣った)のですが、磯竿は愛着はあったのでガックリです。大物は逃すし、竿とリールが海没ではかなりの大打撃です。しかし、あれ!?海面を見ると我がウキらしきものが浮いているではありませんか。これはチャンスです。あのあたりに竿が沈んでいるに違いありません!
<そしてプロジェクトX"始動>
なつかしくも壮大なプロジェクトXのテーマ曲を脳内で勝手に流しながら小市民の涙ぐましいプロジェクトはスタートしたのであります。
回収できる可能性はいかほどか、心もとないのですが回収の方法は至って単純。7号チヌ針をいくつか付けたカマス掛け針の仕掛けの先にダイソーメタルジグを2個つけ(写真は1個ですが、遠投性能を高めるためあとでもう1個追加しました。)ウキの浮かんでいる方向にひたすら投げては巻き取って引っ掛けて回収するという寸法です。根がかりなんてのは望んでもないのにすーぐ起こるんですが、こんな刺々しい仕掛けを投げればひっかかりそうなもんですが、それがなかなかうまいこといかない。何度も何度も投げます。
<そして感動の再会>
上が我がデジカメが捉えた『海没した竿から伸びるライン』に回収システムの針がかかって少し堤防まで手繰り寄せることができた時の写真です。わかりにくすぎてどうでもいい写真ですが・・・。
なにをするにもへっぽこなので回収なんてできやしないかも、なんて思ったりしましたが、こんな僕でもやるときゃやる、というかまぐれで何とか竿の回収に成功!もしかしてブリもついてるかも!と期待したのですが、なんと16号のハリスが切れて魚は逃げておりました。
竿は回収できましたが、それにしても逃した魚のことを思うと悔やんでも悔やみきれず、考えても意味もないことを考えてしまいます。しかしここはスッパリ諦めて教訓を得るしかありません。今回の経験でこんなことを考えました。
・海没した竿につけていたのは少し大きめのアジ。でもこれをエサにできる大物が回遊 している。ハリスが16号では掛けても切られる可能性がある。最近使っていなかっ た20号のハリスの出番もありうる。
・竿の管理ができるのは2本まで。そしてその竿に集中していつでも対応できるよ う にしておく。鈴をつけることも検討。
まずいです。今回の一件でさらに釣り熱がヒートアップ。もう完全に中毒です・・・。