コノシロの恵み

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ハマチ63センチ 今季4匹目の青物もブリサイズには遠く

いきつけの港にコノシロが接岸し、にわかに活況を呈しています。

今を逃してなるものかと今までにも増して港に吸い寄せられ、週に6回くらい(朝マヅメ夕マヅメあわせて)通っています。

 

しかし、今日も行ってきましたが当初よりコノシロの密度が低下してきた気がします。

まず、デカコノシロがあまりいない。なんとか引っ掛けて2本態勢で泳がせましたが、アタリなし。

ブリがコノシロを食い飽きたのか、コノシロの数が多すぎて泳がせエサのコノシロが埋没しているのか、またはブリがもうどこかへ行ってしまったのかわかりませんが、ちょっと厳しくなってきました。

先日の土曜日朝マヅメ、いつものデカコノシロ投入ですぐにアタリあり、うまく針がかりさせることができ、釣り上げたのは63センチのハマチ。ブリと呼べるサイズの80センチには全然届きません。

堤防突端の青年もコノシロを泳がせて青物を釣り上げ、サイズを測らせてもらったら79センチでした。おしいい。でも79センチならそこそこの引きだったと思います、うらやましい。

2本目を狙ったら

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今度こそブリ!!!

なかなかの引き。ドラグを鳴らしてラインも出ていきます。今度こそブリと思ったら

 

 

 

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嗚呼、この色と感じ・・・・ヒラメではない


エイでした・・・。

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でも、良い引きを味あわせてくれました

タモで掬って針をはずし、できるだけ丁寧にリリースしました。

その後も通いに通いますが、大物らしきものが食ってくれてもすっぽ抜けたり、結果が伴いません。

しかし、2月以降小鯵を泳がせても泳がせても青物のアタリの無かった『泳がせの冬』

もコノシロのおかげで一気に春に季節替わり。2月は全くいなかったショアジギの方も堤防に目につくようになりました。

僕はショアジギには目もくれず、ひたすらコノシロ泳がせです。

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コノシロ引っ掛け仕掛け チヌ針6号を打ちかけ結びで5~6つ繋げる

上の写真のが僕のコノシロ引っ掛けの仕掛けです。こんなんを海で引くだけでコノシロが引っかかるんですから、コノシロの密度たるや相当なものでしょう。ちなみに最初はチヌ針を2つ一緒にくっつけて結んで掛ける率を上げようとしたのですが、絡まる率が高く、ほどくのに時間がかかるので今は針を1つだけ繋げていくようにしています。

 

コノシロを引っ掛けるわけですから、釣りといってよいのかどうかわかりませんが、引っ掛けたコノシロは間違いなく傷ついているわけですし、引っかからなかったコノシロにも傷を負わせるわけですから、本当はこんなやり方はしたくないのですが、サビキにもあまりかかってこないのでコノシロには申し訳ないのですが、引っ掛け一本です。

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引っ掛け釣りの犠牲に ~ヒラセイゴ

コノシロだけではありません。コノシロを追ってその群れの中にいるヒラセイゴも傷つけてしまっているのでしょう、上の写真のヒラセイゴは泳がせのコノシロに食いついてきた一匹なのですが、尻びれの上あたりにザックリとした裂傷を負っています。これは引っ掛け針によるものでしょう。実際にコノシロを引っ掛けようとしてヒラセイゴを引っ掛けてしまったこともあります。

罪の意識を感じてしまうのでなるべく無駄打ちをしない、引っ掛けたら必ず釣り上げるようにする、必要以上の数を引っ掛けないなどのルールを決めてやっています。ごめんなさい。

 

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カマス

通っているこの港、コノシロだけじゃなく、最近はカマスも接岸している様子。上の写真のは堤防外側で引っ掛けたカマスですが、今日は港内にでかいカマスの群れを確認しました。40センチくらいはありそうな感じです。ブリが難しければ、ワームでカマスを狙おうかなと考えています。

 

~ゴミ拾い余話~

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堤防を歩いて拾ってこれくらいのゴミならきれいな方かな

ところで、とあるネットの情報によると、僕のいきつけの漁港のおそらく近くの漁港だと思うのですが、そこが釣り客のゴミ捨てが酷く、ついに駐車場が閉鎖になったとの話です。

通いに通っている、もう母港ともいえる僕のいきつけの、この漁港がそうなっては大変です!!

今日は最近やってなかったゴミひろいをしました。糸やらなんやら落ちてはいましたが結構長い防波堤を歩いて拾っても小さなビニール袋一杯のゴミで収まったのですからきれいなほうじゃないかなと。

ゴミを拾っていますと、サビキ釣りをしていたスキンヘッドの男性から声をかけられました「なにしよんの?」と。正直にゴミ問題で堤防が立ち入り禁止にされたら困るのでゴミを拾ってますと伝えると、おもむろにスマホを取り出していろいろと写真を見せてくれました。

 

おっしゃるには以前からゴミ拾いや災害時の片付け等のボランティアで活躍されているそうで、かの有名なスーパーボランティア尾畠さんとは20年来のご友人とのこと(ご一緒の写真も見せていただきました)。

ボランティアのみならず、絵にも興味・才能をお持ちで、スマホに収められた数々の絵画や水墨画を見せていただきました。たしかにお上手で筆で書かれた文字も達筆です。しかも、ただ趣味で書いているだけではなく、書くことで人を勇気づけるような活動もされているとのこと。趣味を人助けに活かしているようです。

しかし、この方、スマホを操る手の平に何やら模様があります。どう見ても入れ墨のようです。僕が手の入れ墨に触れる前にご自分で”入れ墨の入ったボランティア”と名乗られ(テレビにも出演されたと)、実際に立派な入れ墨をまとった生身の上半身の画像まで見せてくれました。

『うーん、ここまで立派な入れ墨、普通の人が彫ってもらうかな?』という疑問が湧いたので

『昔やくざをされていたのですか?』と尋ねたところ

『そうそう、今は土建屋やってるけど昔はやくざやった』と

気さくにも落とした指まで見せてくださいました。

 

その落とした指というのは人差し指で(小指ではない理由をおっしゃってましたが、わかりませんでした)、その人差し指もくっついてはいるのですが、関節部分にあるべきシワもなく、のっぺりした感じです。

『え、でもこの指くっついてますよね!?』と、どういうことかと尋ねると

『ああ、この指ついとるだけ。一度落としてくっつけただけやから、曲げられんし、

プラプラしとるやろ』と。確かに神経がつながっていないのか曲げたりはできないようです。

 

・・・・。

 

すごい。指を落としてくっつけるなんて。なんでまたくっつけたのかなど、詳しいことは尋ねませんでしたが、何か理由があったとしても、自分の指を切り落とすなんてヘタレの僕にはできる気が全くしません。

いやあ、とても良い出会いを経験することができました。人間一度道を踏み外しても改心すればこれだけ素晴らしいことができるんですから。