忘れていた『困難に際して平常心』

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スタック(立往生)は林道走行の醍醐味。焦燥感と高揚感が入り混じる

今は釣りと野菜作りが趣味ですが、昔は軽四の四駆のジムニーで10年間くらい林道を走り回っていました。林道の中には平たんではなく、雨水によって浸食してかなり凸凹になった道もあり、そういった難路を走破した時の達成感はなんとも言えない快感でもありました。

 

ところで、僕の行きつけのスーパーに”ためになるお話”を袋詰めスペースに貼り付けてくれているところがあり、勉強になるのでよく読ませてもらうのですが、過去に「ドラマの主人公になったつもりで困難を楽しむ」という内容のがありました。

言われてみると、ドラマって波乱があってなんぼのもんです。

順風満帆で何の苦労も波風もなく平穏そのものの毎日を送る主人公のドラマなんて誰も見ないでしょう。主人公が山あり谷ありの困難に直面した場面ではハラハラしながら『次はどうなるんだろう!?』と胸をドキドキさせつつ、しかしその後の展開を楽しむのがドラマというものではないでしょうか。

だからと言って「ドラマの主人公になったつもりで困難を楽しむ」とアドバイスされても、当事者としては「いやいや・・・・そりゃむりでしょ」と思ってしまうのが往々にして現実です。

僕も『ドラマの主人公になったつもりでこの波乱を楽しめばいいんだ」と自分に言い聞かせたことがありますが、ドラマのようにハッピーエンドが約束されてもいない、見通しの見えない状態ではとても”困難を楽しむ”なんて心境には至りませんでした。

 

しかし、しかしです。先日ブログで触れた冒険家の風間深志さんは「困難に際しては絶対に諦めずに、平常心で臨む」とおっしゃられておりました。

 

僕も林道走行時に経験した数度のスタックの際にまず考えたのは「俺、落ち着けよ。とにかく落ち着けよ、俺。」と冷静になることでした。

 

スタックしてしまうと間違いなく「やべっ!」っと焦燥感に一気に襲われてしまいます。しかしパニック状態のままでヘタを打つと状況はさらに悪化します。

例えばぬかるみにはまった際、抜け出そうといたずらにアクセルを吹かしても空転するタイヤがさらに穴の深さを増してしまい、余計に脱出できない状態に陥ってしまいます。

大切なのはハマった時点で冷静に状況を判断することなのです。落ち着いた気持ちでどうするべきか考えて初めて脱出に向けた1歩を踏み出すことができるのです。

林道走行で得た経験を今、直面している困難に生かすべき時なのですが、その実、重~い心と頭で平常心を保って前向きに考えられるかというと、易くはないのが現実です。

でも、僕とは比べることすら失礼な程の経験を積まれた冒険家の言葉「絶対に諦めない。平常心で臨む。」は金言に間違いありません。

あせらず、あきらめず、平常心!自分に何度も言い聞かせようと思います。

 

閑話休題

久しぶりの野菜作りのお話です

近年稀にみる長雨の梅雨でしたが、梅雨が明けると今度は雨の降らいない日がずーっと続いています。

幸い、今借りている畑はすぐそばに用水路が流れており、地主さんから「好きなだけ使っていいよ」と許可を頂いている(水路の使用料は地主さんが払って下さっています。感謝!!!!!)ので、ホースを使って畑に水を導入しています。

 

しかし、畝が14あるので1本のホースでは間に合いません。そこで1本ホースを増設することにしました。

ホースの先に、ドリルで多数の穴をあけた塩ビパイプを差し込みます。そして細かなごみを吸い込まないように、ミカンネットで保護。

 

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吸水パイプ

穴をあけた塩ビパイプをホースの先につけるのはホースだけだと、すぐに葉っぱとかのゴミが詰まってしまうからです。穴あき塩ビパイプによって吸水面の面積を大きくすることで面積当たりの吸水力を弱めてごみを詰まらせにくくするという寸法です。

これによって今までは半日ほどで詰まっていたホースが2日くらいもつようになりました。

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左が吸水管1号。右が今回増設した2号

 

実は今借りている畑は2度目に借りた畑で、最初に別の地主さんから借りた畑は買い手がついてしまい、泣く泣く返すことになってしまいました。それから1年ほどは近所を自転車で回って空いている畑を探したのですが、なかなか適当なところがなく、仕方なく家庭菜園を120%くらい有効活用していたところに、良いお話があり、今の畑を使わせてもらうに至っています。

 

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勢いも十分

最初の畑と今の畑は広さはほとんど変わらないのですが、決定的に違うのが傍に利用できる用水路が流れている点です。最初の畑は日照りが続くともう成す術が無かったのですが、今の畑は6月初旬から10月初めくらいまで水が流れているので夏場の雨の降らない時期でも水に困ることはありません。

 

まさに塞翁が馬というお話です。

 

人生の難路にあえぎ、野菜作りの気力もすこーし失せかけていたのですが、野菜の成長を楽しみに冬野菜の準備にとりかかりたいと思います。