釣り車と化している自家用車のプラドをタイミングベルト交換に出すことになり、予定の日に工場に電話したらあいにく、代車が出払っているとのこと。
と、工場長が突然『俺のに乗っとく？』と提案してくれました。
工場長の車はランドクルーザー６０。
『え！？良いんですか？？』と聞き返すと、『いいよ』とのこと。
喜んで６０を代車として借りることになりました。
夜、プラドを工場に持っていき、代わりにロクマルに乗車。
エンジンをかけるとアイドリング音が
ドルドルドルドル・・・・・とう重低音。
そしてアクセルを吹かすとグオオオオオンというトラックのような音響。
↑こんな下手くそな擬音表現ではロクマルのエンジン音の心地よさをお伝えすることはできませんが、荒っぽい感じにすっかり酔いしれてしましました。
ロクマル（走行距離約１６万キロ）に乗った感じをご紹介・・・
手動変速機：コッキコキで、へたりはなく、どこに入ったかわからんということはない のですが、ちょっと力がいるような感じです。シフト棒を伸ばせばもうちっと楽ちん に変速できると思いますが、これは好みの問題ですね。
ハンドル：大径タイヤを履いているからか、やや重ステ（若い人には”重ステ”なんてな んのこっちゃかも）気味。道路上の段差を越えると暴れるので段差を越えた時は注意 が必要です。
乗り心地：前後リーフリジッド（板ばね車軸懸架）なので跳ねるといえば跳ねますが、
運転席で運転する限りでは乗り心地の悪さは感じません（鈍いだけかも）。が、家族 を助手席に乗せて３０分走ったらかなり車酔いしてました（もう乗りたくない！ と）。
運転した感じ：ワイドなマッドタイヤ装着でオーバーフェンダーも増設してるので狭い トンネルで前から４トン車以上が来ると緊張が走ります。今はほとんど見ることがで きないウインチ付きのゴッツイ金属バンパーがついているので、狭路の右左折は注意 が必要 でした。どこでも気軽に行ける感じじゃありません（運転技量の問題です が）。
燃費は快走路８割、街乗り２割ぐらいで8ｋｍ/リッターでした。ちなみに僕の70系プラドは快走路なら１０ｋｍぐらい行きます。
初めてのランクルでしたが、めっちゃ楽しかったです。初めて乗った日の夜は夢にまで出てきましたし、日々の会社までの行きかえりはニコニコでした。
ちなみに、僕が乗っている７０系プラドも『ランドクルーザー』の名がメーカーのトヨタから冠されていますが、コアな四駆乗りからは『プラドはランクルじゃない』と除け者にされていたのは有名な話ではないかと。
今はもう辞めていないのですが、入社したての頃、僕の同期入社の同僚がランクル８０に乗っていたので、僕が「俺の親父もランクルのプラドに乗ってる」という話をしたところ、微妙な顔をして『プラドはランクルじゃないんだよねー』と返されたことを良く覚えています。
その時はなぜプラドがランクルじゃないと言われるのか、わけがわかりませんでしたが、当時乗ってたジムニーで林道を走りまくってオフロード走行にハマるにつれ、四駆雑誌なんかを読んで、なるほどな、となんとなくわかりました。
そういった刷り込みがあったので、長いことプラドは軟弱な車と思い込んでおりまして、必要に駆られてジムニーを降りることになったとき、次にどんな四駆に乗るかという問題を前にランクル70にするか、プラドにするか少々迷ったものです。
最終的には『もう林道は走らないだろうし、８人乗りは外せない』ことからプラドを選んで今に至りますが、故障は少ないし、70系プラドはわかって買えばよい車だと思います。
ランクル６０に乗って、すっかりその魅力にハマってしまい、ちょっと買いたくなったかも！？と思ってネットで中古車を調べてみたら走行距離にあんまし関係なく、
２００万円～３００万円でした。
か、買えません。ちょっとしたプレミアムカーですね。
１週間ほどロクマルに乗ったところで、プラドの修理が終わりました。今日、ロクマルを返しに行って、プラドに乗ってさあ帰ろう、と思って一速で発進しようとしたら、恥ずかし・・・エンスト。ロクマルのエンジンはトルクがあるのか、あんましアクセルを吹かさなくても良かったので、それに慣れ切ってしまっていたようです。
オートマ車に散々乗った後に、我がプラドに乗ってもクラッチとアクセル操作はいつものようにフツーにできるのですが、バスとかトラックのＭＴ車に乗った後に我がプラドのクラッチ・アクセル操作をするともんのすごい違和感を感じてしまいます。
もともと運動神経は鈍いと自覚してますので、必死こいて体が慣れてたのに、いきなり違う車を運転するととまどってしまうんでしょうね。
良い思い出でした。
