堤防は我が舞台

今日もアジ釣りに。

現地到着は4時半頃。昨日より少し遅いので準備を急がないと。

竿バッグから竿をシュッと抜き出し、道具箱から取り出したリールを取り付け、

サビキ、泳がせの仕掛けを各々、スナップでつないでサビキ竿2本、

泳がせ竿2本の態勢で釣りスタート。

昨日は泳がせ竿を4本用意しましたが今日はアジ釣りをメインにしたいので泳がせ竿は2本に留めます。

サビキ竿2本の欲張りの構えは釣果に吉と出るのか?

時刻は5時を過ぎ、薄明るくなってきましたがサビキ仕掛けに取り付けた鈴は音もなく静か。

『あれ?今日は釣れない日かな・・・』少し不安がよぎったのですが、5時10分頃から2本のサビキ竿にそれぞれ取り付けた鈴が賑やかに鳴り始めました。

 

今日も入れ食いに近い状態でした。

 

途中1本の竿のサビキ仕掛けが絡まる難事が発生したのでサビキ竿を1本態勢にしてその1本に集中します。

2本態勢で良かった。そして相変わらず入れ食い状態。

 

泳がせ竿2本のリールもそれぞれドラグを鳴らし、最初に30センチ代のヒラフッコが上がりました。これは小さいのでリリース(昨日から40センチ以上のみ持ち帰りすることにしました)。その後も幸運にもドラグが鳴り、40センチ代のヒラフッコを2匹釣りあげることが出来ました。

結局アジ31匹、ヒラフッコ2匹でクーラーはギュウギュウの満タン。惜しむらくはアジのサイズがもう少し大きければというところですが、自然の恵みに感謝の釣果となりました。

今日のブログのタイトルは『堤防は舞台』。なんのこっちゃ、ですが、そんな題名をつけたくなったのは昨日見た宝塚の演劇に魅了されてしまったからなのです。

 

昨日は家族の誕生日でした。もちろん朝マヅメは釣りに行きましたが帰ってから支度してまずはお昼ご飯に海鮮料理の店へ。やっぱりプロが調理してくれた海鮮料理は文句なく美味いですね!ヘッポコも釣った魚を捌くのですが、自分でさばくとお魚さんのお腹の中のグ〇イ部分も見えてしまうからなのか、イマイチ食欲が失せてしまうんですよね。

 

そしてその後に宝塚の観劇へ。と言っても劇場に行ったのではなく、市内の映画館に。舞台公演をライブ中継してそれを映画館で観ることが出来るという仕組みなんです。

ヘッポコは屋外で楽しむ趣味がメインでして文化的な趣味とは縁遠い方なんですがそれでも(たまにですが)大衆演劇を見るのは好きでして、柄にもなく、華やかな世界には少しだけ憧れがあります。

 

 

ヘッポコが宝塚の演劇を最初に観たのは中学生の修学旅行の時でした。行先は関西方面でその旅程に宝塚歌劇団の観劇が組み込まれておりました。

観る前はたしか『女のチャラチャラした劇なんか見てられるか、ケッ』みたいなソッぽを向くような心持だったのですが、いざ幕が開けば驚天動地!こんな目も眩むような光輝あふれる世界があったのか!!!田舎のヌボーっとしたハナタレ中学生は眩いばかりの華やかな舞台にすっかり魅了されてしまったのでした。

宝塚の世界に度肝を抜かれたのはヘッポコだけでは無かったようで、地元に帰ってきてから部活の仲間は『♪あ-あーナルシス―、ナルシース―、ノーアーッル』なんて(演劇の題目は忘れましたがレビューの演題名はナルシスノアールでした)口ずさみながらテニスのラケットを振っていたような。

 

で、その宝塚の演劇が大分でも見れるという映画館のプログラムがありましたので家族を誘った(家族は昔ディープなヅカファンだった)わけなんです。

でもその観劇料が一人4,700円。シマノの一番安いリールを海没しても分解清掃して4年、大切に使う(冒頭の写真のリールです)ケチケチ生活を送るヘッポコですから逡巡しました。

でも人生1度きりだし、めったに観れないだろうから、と階段を3段飛ばして飛び降りるような心境で映画館へ。

昨日観た宝塚歌劇団の演目です▼

 

 

いやもう、ヘッポコの文章力でうんぬん書けませんので一言、素晴らしい!!

男役はめちゃかっこいいし、娘役は歌声もかわいいし、歌も楽しいし、明るくてにぎやかだし、筋書きも面白いし(奇をてらった筋書きでは無かったです)、大団円だし。

そして映画館で観劇というスタイルも、これは超お勧めです。

(実際の演劇を見たことないヘッポコがどうこう言える立場でもないんですが)

プロのカメラマンがズームしてくれるので、実際の劇場で観るより役者さんの顔や仕草もよくわかると思うし、音響も臨場感があってめちゃくちゃ耳にも体にも響いてきます。

 

・・・・すっかり宝塚の華やかな世界に魅了されまくったヘッポコでしたが、一方で舞台で踊り歌う役者さんの眩いばかりの躍動が羨ましくなりました。

何の芸も特技もなく、もちろんスポットライトも当たらない地味ーな毎日。

『彼女たちが太陽だとしたら我が身はそこら辺の地面に落ちてる砂利の一粒だな・・・』

(なんともひねくれた奴です。)

 

劇の最後に、退団する3名の役者さんの挨拶がありました。

司会の役者さんが退団する役者さんのメッセージを読み上げたのですが・・・。

情けなし!

ヘッポコは役者さんを表面でしか見ることができていなかったのです。

退団する役者さんはおっしゃっていました。

 

(超々超々めちゃくちゃ狭き門の宝塚音楽学校に入学してもそこから)舞台に上がり、スポットライトを浴びるためには血のにじむような努力を日夜積み重ねてきたこと。

 

あのまばゆいばかりの輝きは、絶え間ない努力で自らを磨き続けてきたからこそ放つことが出来るものだったのです。

 

それに引き換え、ヘッポコは家では家事をちょこちょこっとやって、あとは海に畑にと趣味に全力投球ですから・・・・、そりゃそこら辺の道端の砂利ですわな。宝塚の役者さんが輝いていてうらやましいなんて、思った自分が恥ずかしくなりました。

ヘッポコも宝塚の役者さんを見習って『君も少しはすごいね』と言ってもらえるよう、努力をしようと思います!